今月(2月)6日に発生し、5万人以上が亡くなっているトルコ・シリア地震。現地で緊急支援を行っていた岡山市の国際医療ボランティア団体・AMDAの医師が帰国し、現地での活動を報告しました。

トルコで2番目に被害が大きいとされる南東部のアドゥヤマン県内を中心に、2週間、支援活動を行ったAMDAの医師・鈴記好博さんです。


(AMDA医師 鈴記好博さん)「多くは自分たちの家の庭にテントを張って、空き地にテントを張って避難されています。いわゆる大きな体育館に雑魚寝してという避難の仕方ではない」

被害状況を調査した鈴記さんは、テント生活で危惧されるコロナの増加や、靴や毛布といった冬用衣類の不足などを課題にあげました。

今後は都市だけでなく地方への支援やストレス緩和など、長期化する避難生活へのサポートが必要と訴えました。

(AMDA医師 鈴記好博さん)「避難というのは1年2年続くのかなという気はします。トルコの状況を注視しながら、時期にあった支援を続けていけたらいいのかなと感じています」
きょう(27日)午後からは、医師の米田哲さんが新たにトルコに派遣され、現地で活動する看護師2人と被災者の健康診断や物資支援を続けるということです。