TSMCの新たな半導体製造工場で、大量の水が使用されることに関連して、排水の処理施設がある熊本市の大西市長は、水質の監視を行っていく考えを明らかにしました。

菊陽町で2024年から稼働する予定の新たな半導体製造工場では、1日あたり およそ1万2000トンの地下水を汲み上げることが見込まれています。

一部の排水は、工場内で再利用される予定ですが、最終的には、熊本市北区にある熊本北部浄化センターで処理され、坪井川(つぼいがわ)に放流されるということです。

このことについて、2月27日、市議会で質問を受けた大西市長は。

大西一史 市長
「排水につきましては全て下水道に排出される計画で、下水処理場の放流水について定期的に検査を行うとともに、放流先の河川の水質についても監視を行います」

このように述べて、環境保全に努めるとしました。

県によりますと、これまでのところTSMCから排水に関する届け出はなく、「どのような有害物質が排水に含まれる恐れがあるのか」については、まだわからないということです。