■侍ジャパンキャンプ・最終日(27日・宮崎 来場者16,865人)

2月17日から始まった侍ジャパン宮崎キャンプがこの日、打ち上げとなった。多くのファンが球場に訪れる中、強化試合2試合を終えた選手は軽めの練習で最終日を締めくくった。

11日間のキャンプを怪我なく無事終え、野手最年長の中村悠平(32・ヤクルト)が「栗山監督のもと、ここにいる全員が力を合わせて、そして一丸となってチームジャパンとなって必ず世界一を獲りましょう」と締めの挨拶を行った。

最後は全選手がマウンドに集まるはずが、なんと山田哲人(30・ヤクルト)のユニホームを着た選手が2人登場。源田壮亮(30・西武)は「(ユニホームを)忘れたんで、哲人が『源ちゃん、これ着ていいよ』って」と、二遊間を組む可能性がある同学年の山田から借りたことを明かした。
源田は前日の強化試合(ソフトバンク戦)で8回に決勝タイムリーを放つ活躍。「連日たくさんの方が来てくれましたし、ありがたかったです」と多くのファンに感謝を述べた。

打ち上げ後はダルビッシュ有(36・パドレス)と松井裕樹(27・楽天)がグラウンドに現われ個人練習。前日、1回を投げ2四球とストレートが抜けてストライクが入らなかった松井にダルビッシュが、左ひじの位置や牽制球でのステップの出し方など細かい所までアドバイスを送っていた。

キャンプを振り返ってダルビッシュは「みんな、仲良くこの短期間でなれていると思うのでそういう所は大きい。このままの雰囲気でいけば(WBC本大会も)大丈夫なんじゃないかなと思っています」と笑顔。若手選手とのコミュニケーション術を聞かれると「友達だと思って接することですね。年齢とかはまったく気にしないですし」。「いつもと一緒で楽しんでやるだけです」と3月9日に迫ったWBC開幕戦に向けては平常心で臨む事を口にした。

指揮官の栗山英樹監督(61)は「ケガだけ怖かったんですけど、ある意味順調に選手たちが前に進んでくれた」と安堵の表情を浮かべた。
「自分のなかでは『さあ、いよいよ』っていうね。『準備終わりました』って感じなので、あとは選手に迷惑かけないようにやること、それからやっぱり決断もしていかなきゃいけないことが、選手に嫌な思いをさせるかもしれないけれども、とにかく勝つためにね全力を尽くすのが大事なのでしっかり肝に命じてやっていきます」とWBC開幕に向け気合を入れていた。最終調整に入る侍ジャパンは名古屋に移動し、中日と2試合強化試合を行う。

【侍ジャパンの日程】
3月3日、4日
強化試合 vs中日(バンテリンドーム)

3月6日、7日
強化試合 vs阪神、オリックス(京セラドーム大阪)

■WBC
◆カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール
(1次ラウンドプールB)

3月9日 日本vs中国
3月10日 日本vs韓国
3月11日 日本vsチェコ共和国
3月12日 日本vsオーストラリア
※全て東京ドーム 

◆準々決勝
3月16日(東京ドーム) 
※プールA、Bの上位2チームが進出

◆準決勝
3月20日 or 21日(マイアミ ローンデポ・パーク)

◆決勝
3月22日(マイアミ ローンデポ・パーク)