ロシアによるウクライナ侵攻から24日で1年。
この戦争によりもたらされた物価高騰は、私たちの生活へ深刻な影響を
与え続けています。
2022年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。
その戦争の影響は、物価高騰というかたちで広がり、食料、エネルギーの多くを輸入に頼る日本の市民生活を直撃しました。
これは企業経営にも暗い影を落としています。
山陰最大級の露天風呂が売りの鳥取県米子市の温泉施設「オーシャン」。
1月の電気代は去年の2.2倍、ガス代も2倍近くになりました。
そして、館内にある飲食店では…。
日帰り温泉オーシャン 松本至弘統括マネージャー
「揚げ物の機械に入れるサラダ油これが一番高騰が早かった。小麦粉、片栗粉も含めてすべて上がった。もう上がってないものはほぼない」
一方でこんなところにも影響が…。
キャスター 小林健和
「こちらの温浴施設、付近ではこのようにバッティングセンターを運営しています。去年まではですね、このようなメダルをこちらに投入してバッティングを楽しむような形だったのですが、現在はそのまま現金を入れて楽しむ形になっています」
オーシャングループの「皆生バッティングセンター」。
以前は、「店専用のメダル」を使っていましたが…。
日帰り温泉オーシャン 松本至弘統括マネージャー
「1年に1回くらいメダルを製作していたが、以前と比べて2倍、3倍という価格になり」
原料となる鉱物の高騰で、メダルが値上がり。そのため去年9月に、現金を入れるシステムに切り替えました。
日帰り温泉オーシャン 松本至弘統括マネージャー
「これから2年後3年後に向けて、インバウンド等も県の動きもあるが、それも含めて私どもも独自で今年1年正念場かなというところで頑張れたらと思う」
「値上がりしていないものはない」
厳しい経営環境ですが、温泉施設では入浴料などの値上げはせず、回復傾向にある観光需要なども見据え、しばらく我慢を続けるつもりです。