タイヤを滑らせる「ドリフト走行」など集団で危険な暴走行為をする「ローリング族」。

山梨県内では特に東部地域で、道路を汚すタイヤの跡や騒音などの苦情が相次いでいます。

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これは2月15日の午前2時頃、山梨県富士吉田市内で撮影した映像です。

1台の車が交差点の真ん中でぐるぐると回り深夜に大きな音が鳴り響いています。

この場所は片側2車線のバイパスと市役所へと続く通りが交わり、昼間は比較的、交通量の多い交差点です。

こうした迷惑走行、山梨県内では悩まされている場所は他にも…

弦間大 記者:
カーブの途中にはタイヤの跡が残っています。

山梨県上野原市と小菅村を結ぶ県道にある鶴峠。

道路には無数のタイヤの跡が見られます。

峠道でドリフト走行などの暴走を行う集団は「ローリング族」と呼ばれ、警察によりますと、鶴峠では主に週末の深夜の時間帯に関東近県のナンバーの車両を確認しているということです。

カーブが多くドリフト走行に適していることがローリング族が集まる要因とみられていますが、峠へと向かう県道沿いには集落が点在していて、2022年度は騒音など30件ほどの相談や苦情が警察に寄せられています。

近所の住民:
15台から20台くらい通る時がある。土曜日とか日曜日の晩はそういう音が聞こえるときがある。

さらにローリング族対策として2022年9月に設置されたラバーポールが引き抜かれる被害も確認され、警察は関係機関と道路に溝を掘る改良を検討しているということです。

危険な走行を繰り返すローリング族。

警察は検問やパトロールを強化することにしています。