ロシアによるウクライナ侵攻が始まってきょう(24日)で1年です。戦禍が続く中、岡山県内では、ウクライナから避難してきた人などが祖国の厳しい現状を語るとともに支援を呼びかけました。

現在、県内にはウクライナからの避難民12人が生活していて、以前から倉敷市に住むリリヤ・バビィさんと避難民8人が岡山県庁を訪れました。伊原木知事に対し、受け入れに対する感謝の思いを述べたほか、1年が経った今も戦争が続く現地では、けが人を手当てするための医薬品などが不足していると現状を説明しました。

(リリヤ・バビィさん)「お金とかモノだけじゃなくて、心の中だけでも応援してほしいです。その応援がとっても力になります。ウクライナのことは忘れないでほしい」

(伊原木隆太 岡山県知事)「ウクライナのみなさんがウクライナに帰ることができる日まで、岡山県としてはしっかり避難されている方をサポートしていく」

岡山県庁への訪問のあと、倉敷市役所では支援交流会が開かれました。

倉敷市にはウクライナから5人が避難していて、伊東香織市長に受け入れの感謝の思いを伝えるとともに、募金などを通じた支援を引き続きお願いしたいと呼びかけました。

(カテリーナ・オスタポウィチさん)「たくさんサポートしてくれてありがとうございます。日本人はとてもやさしくて何か困ったときに手伝ってくれます」

一方、日本赤十字社岡山県支部では人道支援などに役立てられる救援金の贈呈が行われ、RSK山陽放送の里見社長から上原事務局長へ浄財などが手渡されました。

(日本赤十字社 上原事務局長)「いちばん現地で何が大事かというのを把握して、ニーズに合わせて活用していくということを考えています」

この一年間で日本赤十字社に寄せられた救援金は、岡山県支部だけで約4200万円に上っています。