岡山県内を運転するドライバーにとって「渋滞ポイント」として知られているのが、国道2号・大樋橋西交差点です。岡山国道事務所によりますと、1日12万台近くの車が行き交い、朝・夕をピークとして慢性的に混雑する道路で、12kmの渋滞を記録したこともあります。

その岡山でも有数の「渋滞の難所」にきょう(23日)、変化が。国が進めていた「交差点に高架橋を設置する」立体化工事がすべて完了し、全面開通しました。

きょう(23日)午前9時、岡山市南区古新田にある国道2号・大樋橋西交差点の様子です。約3年前に始まった交差点の立体化工事が完了し、片側2車線=計4車線の高架橋を通行できるようになりました。ここは岡山県南を東西に貫く「岡山の大動脈・国道2号」の中でも、1日に約12万台が利用する渋滞ポイントでした。

これまで大樋橋西交差点は、道路が立体化されておらず、信号停止や右折・左折をする多数の車で、深刻な渋滞が発生していました。岡山国道事務所では、交差点での渋滞緩和を図ろうと、高架橋を設置する道路の立体化工事に着手。

ようやくきょう(23日)全面開通となったのです。岡山国道事務所の担当者も「立体化」による渋滞緩和に期待します。

(岡山国道事務所計画課 根津佳樹課長)「『交差点の渋滞の緩和』ですとか、それに起因して『事故の減少』とか、様々な効果が出てくることを期待しています。大型車の利用も大変多い区間ですので、物流の効率化や経済発展にも繋がってくると期待しています」

(坂井亮太キャスター スタジオ解説)
「私も実際に運転しましたが、きょうは祝日ということもあり、交通量は普段よりも少なく感じられました」
岡山国道事務所の担当者は、あす(24日)以降にどの程度渋滞が緩和されるか、見守りたいとしています。ただ、国道2号の工事は、まだ終わりではありません。


岡山国道事務所では、特に渋滞の多い、岡山ー倉敷間にある
①古新田(岡山市南区古新田)
②妹尾東(岡山市南区妹尾)
③妹尾西(岡山市南区妹尾)
④無津 (早島町早島)
⑤加須山(倉敷市加須山)
の5つの交差点でも高架化を進めていく計画です。

さらに、国道2号とつながる岡山環状南道路(岡山市南区藤田ー岡山市南区古新田)は、2024年度の完成を目指して岡山市と工事を進めるなど、慢性的な渋滞を解消するための重要な工事が残されています。
「効果は全てがつながることで十分に発揮される」ということで、ドライバーが待ち望む国道2号の円滑化は、もう少し先になりそうです。