あす国会で、次の日銀総裁候補の植田和男氏の所信聴取が行われます。植田氏が異次元緩和の修正を示唆するのではないかとの思惑から、日本国債の売り圧力が強まっています。
記者
「国内の債券市場では、2営業日連続で日銀の上限を突破しました」
債券市場ではこのところ、国債に大量の売り注文が集まり、長期金利はきのう一時、日銀が上限とする0.5%を超える事態となりました。
国債の売りが止まらないのは黒田総裁の異次元の金融緩和の副作用が大きくなりすぎていて、近く、さらなる修正を迫られるとみられているからです。
東海東京証券 佐野一彦チーフ債券ストラテジスト
「日銀の体制が変わることで、政策も変わるんじゃないかと」
きっかけになると見られているのが、総裁の交代です。政府は後任に学者の植田和男氏を起用する方針で、植田氏はあす、国会で自らの考えを話す予定です。異次元緩和の限界や修正について、何を話すかが焦点です。
植田氏は“緊急手術”を行うのか、それとも丁寧にショックを起こさないように正常化していくのか。市場ではさまざまな思惑が交錯するなか、あすの植田氏の発言は長期金利、ひいては今後の日本経済を大きく左右することになりそうです。
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