アメリカのバイデン大統領がウクライナのキーウを電撃訪問しましたが、岸田総理によるウクライナ訪問は実現できるのでしょうか。

外務省幹部
「やられたな~。アメリカの情報管理はすごいね」

アメリカのバイデン大統領のキーウ電撃訪問を聞き、外務省幹部は驚きを隠せませんでした。

岸田総理
「先方からウクライナを訪問してもらいたいという招待を受けた。それについて検討しているということであります」

政府関係者によりますと、岸田総理はG7の議長国として、5月の広島サミットまでにゼレンスキー大統領と対面での首脳会談を行うことに意欲を示していて、検討が進められています。

ただ、ハードルとなっているのが「警護」と「情報管理」です。警護については、海外で総理を警護する目的で自衛隊を派遣することは法律上、想定されていません。

浜田靖一防衛大臣
「自衛隊をわが国の要人警護のみを目的に海外に派遣する明示的な規定はございません」

また、慣例上、国会開会中に海外に渡航する際は事前に了承を得ることになっていて、バイデン氏のような電撃訪問は簡単ではありません。それでも、複数の政府関係者によりますと、総理のウクライナ訪問への意欲は「変わっていない」といいます。

政府関係者
「基本は無理だと思うが、ゴールデンウイークの総理外遊日程が決まるまではわからない」

こうした中、“行けないのならば逆に呼べばいい”ということで、政府内ではゼレンスキー大統領を5月のG7広島サミットに招待する案が浮上しています。

政府関係者によりますと、岸田総理も「選択肢のひとつとしてはある」と話しているということです。