「ガイドブック」でたかしさんが紹介されているページ

葬送業界に向けて

実はこの「ガイドブック」、同時に2種類が作成されました。1冊は今まで紹介したように、セクシャルマイノリティ当事者に向けてのもの。もう1冊は、葬送業界=葬儀社などの事業者に向けてのもの。

「供養のカタチ」代表 石原千晶さん
「個々で小さく、LGBTQにご支援なさっている、お坊さんですとか、そういった方々は居るんだと思うんですけど。まだウェディング業界のように大々的に、業界としてアライになっていこうですとか、フレンドリーになっていこうという動きが、主だって見えてこなかった。実際に当事者の方も、お坊さんに目の前で差別的発言をされたっていう方も沢山いらっしゃいましたし。まずは業界に携わっている方々に、LGBTQのことについて、正しく知っていただいて…」

事業者向けの「ガイドブック」には、「LGBTQの基礎知識」から「セクシャルマイノリティの方がパートナーの葬儀を行うために事業者として採るべき対応」などが記されています。ウェディング業界ではいち早く、ALLY(アライ)=セクシャルマイノリティを理解し支援する動きが広がったように、葬送業界もLGBTQフレンドリーになっていくべきだと、石原さんは主張します。そのための一助としての「LGBTQフレンドリーな葬送ガイドブック」というわけです。

(TBSラジオ「人権TODAY」担当:松崎まこと(放送作家/映画活動家))