「ちゃぶ台返しだ」。静岡県の川勝平太知事が、JR東海を強く非難しました。リニア工事をめぐり、JR東海が示した水の「全量戻し」の具体策について、川勝知事は「全量戻しにはらない」と全否定しました。
<川勝平太知事>
「ならないと思います、全量戻しにはならないと。全量戻しというのはトンネルから出る水を全量戻すこと」
会見の冒頭で、JR東海の提案は「全量戻し」ではないと全否定した川勝知事。まず、JR東海が示した2案のうち、山梨県内のトンネル工事で湧き出た水を大井川に戻すA案は「水質や生態系に影響が出る」などとして一蹴しました。
そして、東京電力の田代ダムが取水する発電用の水を抑えて、大井川に還元するB案については。
<川勝平太知事>
「まったく関係のない会社が『これをよこせ』と言ってるわけですよ。そういう取り決めができそうだと言っている。東電が『血の一滴』といってるものを譲れるものなら全部返してください」
田代ダムの水をめぐっては、2005年から東京電力と大井川流域の地元や静岡県などの間で、度重なる交渉の末に取水制限を取り交わしたいきさつがあり、今回のJR東海の提案はそうした「重要な約束」を無視したものだとして、強く非難しました。
<川勝平太知事>
「多くの立派な組織が血のにじむような努力をして達した約束事が足蹴にされて、ちゃぶ台をひっくり返されて『これもってくぞ』という乱暴さには、なんというか、会社の体質を垣間見る思いです」
一方、JR東海は東京電力と一定の調整をした上で「B案」を出してきており、その実現可能性が今後、どう判断されるのか注目されます。
一方、大井川流域・焼津市の中野弘道市長は、28日の定例会見で「市民の安心につながるうよう検討されたもので評価する」と述べました。
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