2月末までに「戦術核を使うのではないか」という懸念も


Q現時点ではこの戦争はいつまで続くと考えられているのでしょうか?今後の見通しやターニングポイントは。


中村逸郎 教授

「私はこの戦争は、4月末までには、ロシア軍がウクライナの占領地帯から撤退するのではないかとみています。なぜかというと、欧米12か国が中心になって、ウクライナへの新たな軍事支援が本格化します。戦車が321両供与されるということで、この最新の兵器を使うために、ウクライナ人の3万人を軍事訓練するということです。


その一方で、窮地に立つプーチン政権が欧米諸国からウクライナへの軍事支援が本格化する前の2月末までに、ウクライナ東部の強固な橋やトンネルを狙って戦術核を使用するのではないかと懸念が高まっています。それに対抗してアメリカがどう動くのか、最大の焦点です。

今年5月、広島県でG7サミットが開催されます。この場で、ウクライナの今回の戦争の勝利宣言の場になればいいなと、私は期待を込めて願っています」