利用者の減少で赤字が続いている山口県岩国市を走る錦川清流線について、岩国市は新年度から2年間かけて存続、廃線含めて今後のあり方を検討する方針を明らかにしました。

錦川清流線は市の中心部と錦町駅を結ぶ全長32.7キロの鉄道路線です。

沿線の人口減少で利用者が減ったことなどにより毎年1億円前後の赤字が続いていて、岩国市が補てんしています。

そのため市では、専門家などを集めて「意見を聞く会」を作り、今後のあり方を検討することにしました。

メンバーは大学教授や錦川鉄道、JRなどを想定し、利用状況の調査、施設や沿線の現状を分析します。

「廃線ありきではなく、地域の交通事情も踏まえて検討したい」としています。

2年間かけて検討することにしていて、新年度の当初予算案におよそ560万円の事業費を計上しています。