林外務大臣は中国の外交トップ王毅・共産党政治局員と会談し、日本の領空で確認された偵察用と見られる気球の問題をめぐり、「許可なく領空に侵入すれば領空侵犯になる」と伝えました。

国際会議出席のため、ドイツ・ミュンヘンを訪問中の林外務大臣は、中国の王毅・共産党政治局員と会談し、中国の無人偵察用と見られる気球が日本の領空で確認された問題をめぐり、日本の立場を明確にした上で懸念を伝えました。

林芳正 外務大臣
「いかなる国の気球であっても許可なく他国の領空に侵入すれば、領空侵犯となる旨を伝えたところでございます」

また、林大臣はロシアとの連携を含む中国の軍事活動の活発化などについても、深刻な懸念を伝えたということです。

そして、「主張すべきは主張していく」とした上で、率直な対話を重ねていくことが重要だと強調し、来週、およそ4年ぶりに外交・防衛当局の高官による「日中安保対話」を再開すると明らかにしました。