老朽化などから移転新築の方針が示されている、防府市の県立総合医療センターについてです。
機能強化に向けたあり方や施設整備を話し合う委員会の会合が県庁で開かれ、移転先は、防府市が整備を進める防災広場に隣接することが望ましいという意見でまとまりました。

会合ではこれまで、移転先について「今の場所から近いこと」や「陸や空からのアクセスが便利なこと」などとする意見が出されていました。

きょうはこうした条件を踏まえて地元の防府市がオブザーバーとして出席し、市内大崎に現在整備を進めている「広域防災広場」に隣接し、新たに開設される県道をまたがない場所が望ましいとする意見が示されました。

防府市大崎にある県立総合医療センターは、施設が手狭になったことや老朽化が課題となっていて、新築移転する方針が示されています。

きょうは感染症対策や先端医療、災害対応など医療機能の強化に向けた話し合いが行われ、委員からは「防府市から示された地域が機能強化にも適していると」して賛成する意見が出されました。

防府市は災害時の資機材を置く基地や仮設住宅の設置場所などとして、現在の県立総合医療センターから南西に1キロ程度離れた7ヘクタールの土地に「広域防災広場」を整備しています。
県は委員会の意見をとりまとめて6月にも計画の素案を示したいとしています。