医師不足により、診療体制の縮小が相次ぎます。
長岡市の立川綜合病院が3月から消化器内科の新規患者の受け入れを、糸魚川総合病院が4月から分娩を休止すると、それぞれ発表しました。

長岡市の立川綜合病院には現在、消化器内科に4人の医師が常勤していますが、4月から1人になるということです。そのため、消化器内科の新規患者の受け付けを3月から停止すると発表しました。

現在、通院している患者は、他の診療科で引き継げる場合を除き、近くの診療所や病院を紹介するということです。

一方、糸魚川市にある県厚生連・糸魚川総合病院では、現在2人いる産婦人科医が3月いっぱいで退職するなどしていなくなるため、4月以降の分娩を休止すると発表しました。

糸魚川総合病院は市内の医療機関で唯一分娩を受け付けていた病院で、去年の夏前から産婦人科医の確保に向けて努力してきましたが、応募がなかったということです。

この事態を受け、糸魚川市は妊婦への支援を決めました。市外の医療機関に行く際のタクシー代を3万円を上限として1回支援することや本人と付添いの人、合わせて2人分の宿泊費用を1泊5000円を上限に最大5泊分まで支援します。

また、県はこの支援策の半額を補助するため、新年度予算案に費用を盛り込んでいます。