珍しい冬の渡り鳥が富山市で確認されました。出会えれば“超ラッキー” 富山で15年近く、野鳥撮影してきた男性も感激。
冬の使者、白鳥といっしょに田んぼで餌をついばむ1羽の渡り鳥。体長約60センチ。ほおが白く、首の付け根に白い輪があるのが特徴の「シジュウカラガン」です。
富山市で白鳥を追いかけ、映画「私は白鳥」の主人公にもなったアマチュアカメラマン澤江弘一さんが今月12日に富山市の田んぼで撮影しました。

富山県内への飛来は非常に珍しく、5年前に初確認されてから今回が2度目です。

「シジュウカラガン」は、絶滅寸前まで追い込まれ、もはや群れで見ることはないだろうと言われた幻の鳥です。
かつて数多く群れで国内に飛来していましたが、繁殖地であった千島列島に毛皮をとる目的でキツネが放され、絶滅寸前まで数が減少しました。しかし、その後の繁殖活動によって、15年ほど前から宮城県の飛来地などでは“群れ”で確認されるまでに回復しました。
富山ではめったにお目にかかれない「シジュウカラガン」の撮影に成功した澤江さんは「出会えて超ラッキー。お餅のようにペタリと座って草を食べている姿がかわいかった」と感激していました。

実は、ここ数年、“珍鳥”が富山に相次いで飛来しています。