◆「最優秀賞」サバを使った2品

RKB正福里奈「栄えある最優秀賞を受賞したのが、こちらの2品。ごまさばに、燻製したサバ、どちらもサバを使っています」
今回、全国で18品の最優秀賞に2品が入る快挙となった西鉄ストア。ベテランバイヤーが考案したのは、五島列島や対馬の沖でとれたブランドサバをタレに漬け込んだ博多名物「ごまさば」の巻き寿司です。

西鉄ストア バイヤーの上田浩史さん「手軽にごまさばを食べられる寿司で考案しました。生でサバを食べるというのが九州では文化があるが、関東で受け入れられるかという冒険ではあった」
◆「中食」需要の変化

もう1品の最優秀賞は「燻鯖寿司」。こちらはサバを生ではなく、ひと手間かけた燻製で味わってもらおうと開発しました。惣菜の開発を強化し全国審査に挑んだ背景には、新型コロナが拡大して以降、調理された商品を買って家庭で食べる「中食」の需要が変化したことがあるといいます。
西鉄ストア商品開発部 堤和彦課長「コロナ禍で最初は家庭内調理が増えて、内食の需要が高くなって惣菜の数字が落ち込んだ。ただ2年目3年目になると、料理疲れがあるのか惣菜の需要が上がっている」
2020年に一時落ち込んだ全国の惣菜の売り上げは、2021年には10兆円台に回復し再び成長しています。
西鉄ストアでも、ここ数か月の惣菜の売り上げがコロナ禍前の規模まで戻ったといいます。
◆“進化”求められる惣菜

来店客「惣菜は週に2、3回買います。外食しなくなって、つまみプラスほかのものも買うみたいな。買う品目が増えた」「賞を取っていたら、おいしいんだろうなとか栄養面も充実しているのかなとか」
また、コロナ禍を通じて食の健康志向が高まり、手軽でおいしいだけでなく、さらなる進化が求められるようになっているといいます。

西鉄ストア商品開発部 堤和彦さん「コロナ禍で学んだのが買い物客の健康意識。免疫維持とか、より健康を意識するお客さんが増えているのでバランスの良い食事を提供する、そこをより一層強化していきたい」