全国のスーパーマーケットやコンビニエンスストアの優れた商品を選出するコンテスト「お弁当・お惣菜大賞」。福岡県のスーパー「ダイキョープラザ」が全国最多の13品で受賞・入選しました。小さい店が大手のチェーン店に対抗するため、常に斬新な商品を生み出そうと進化し続けています。

◆“最初は100個中、70個は失敗” 

ダイキョープラザ惣菜部 梶原正子部長「一番簡単そうでしょ。一番難しい、玉子の皮をむくの。この中の黄身を調整するのが秒単位で、最初は100個ゆがいて70個くらいは失敗する。本当これが一番大変だった」

福岡県に3店舗、長崎県に1店舗のスーパーを展開するダイキョープラザ。おにぎり部門で最優秀賞に選ばれた商品は、薬味たっぷりの甘辛ダレに漬け込んだ韓国風の半熟たまごを、まるごと1個入れています。

ダイキョープラザ 梶原正子部長「(Q危険とありますが、どういうことですか?)まず、おいしくて食べ過ぎて危険。かぶりついたら玉子の黄身がピューって飛ぶんですよ。被害に遭った人がだいぶいるので、その危険」

RKB正福里奈「いただきます。中の玉子がトロットロです。甘辛い味付けで、ごはんにはたくあんが入っていて食感も楽しめます」

◆“全国最多”13品が受賞・入選

全国のスーパーや専門店などが販売する商品の中から、特に優れたものを選ぶ『お弁当・お惣菜大賞』。12回目の今年は、11の部門に1万4000品以上がエントリーし、このうち18品が最優秀賞、216品が受賞・入選となりました。ダイキョープラザは全国で唯一、11年連続で受賞品を出し続けていて、今回受賞・入選した商品は合わせて13品と、一企業としては全国最多です。

各国料理部門で優秀賞を受賞したベトナム風のサンドイッチ「バインミー」。パンいっぱいに詰め込んだ食材は、豚肉から野菜、調味料まで長崎県の五島産です。また、惣菜部門で入選した八女市の無添加もち豚の角煮は、自家製の甘酒とクラフトコーラで仕込むことで、砂糖を使わずに甘みをつけました。

◆情報交換しながら“すぐに試作” 

ダイキョープラザが惣菜の開発にここまで力を入れる理由は・・・

ダイキョープラザ 梶原正子部長「10年くらい前ですよね。競合店がいっぱいでてきて、小さい店はどうしても負けてしまう。そこで差別化、新しい商品を作っていくしかなかった」

生鮮食品に比べてアレンジの幅が広く、店の個性を出しやすいという惣菜。スタッフ同士で情報交換しながら、気になったものはすぐに試作しています。

ダイキョープラザ 梶原正子部長「惣菜を買うお客さんは7割8割が毎日来られるので、お客様に飽きがこないように、普通のスーパーの惣菜ではなくて1ランク2ランク上の惣菜を出していきたい」

常に斬新な商品を生み出し高い評価を受けることが、大手のチェーン店に対抗しうる店の活気と魅力につながっています。