富山の人々が大好きなご当地銘菓「甘酒まんじゅう」にも値上げの波が押し寄せています。
原材料や資材費の高騰で苦戦を強いられていますが、ことしの「ついたち饅頭」まではと奮闘しています。

創業から120年以上続く老舗和菓子店「竹林堂分家」。看板商品の「甘酒まんじゅう」は、芳醇な甘酒の香りと酸味のきいた皮が特徴です。

山王まつりが開かれる6月1日に食べると、1年間無病息災で過ごせると伝わる「朔日饅頭(ついたちまんじゅう)」としても有名で、富山の人は朝早くから行列をつくって買い求めます。

この「甘酒まんじゅう」が今…。

竹林堂分家4代目 山崎はじめ店主:「小麦、砂糖、小豆、糀…どれもものすごく(値段が)上がりました」


去年からじわじわと値上げの波が押し寄せていて、材料は去年の同じ時期と比べると5~10パーセント値上がりしているといいます。さらに、ここにきて…。
竹林堂分家 山崎店主:「ある一部分だけではなくて、商品を形成しているパッケージなり原材料なり。総合すると結構な高騰になりますよね」

商品を包むフィルムや箱、無料で提供している紙袋も8~16パーセント値上がりし、追い討ちをかけています。
こうした価格高騰をうけて値段を変えずに容量を減らす実質的な値上げ「ステルス値上げ」に踏み切る飲食店やお菓子メーカーが相次いでいますが…

