北陸電力が国に申請した電気料金の値上げについて電気の利用者から意見を聞く国の公聴会が開かれました。

利用者からは、原子力発電に依存した経営方針の見直しや、生活に大きな負担が出ることを懸念する意見などが出ていました。

北陸電力は燃料価格の高騰などを受け、規制料金の電気料金を今年4月から平均で45.84%値上げすることを国に申請しています。

富山市で開かれた公聴会には、オンラインを含め8人が国の審査会の委員も同席する中、意見を述べました。

利用者「電気料金は負の遺産。この不良債権そのものの原発から手を引くことで解決を図るべきではないか」
「料金値上げはやむを得ないとは考える。家計の危機を人質にして世論に圧力をか安全性をめぐる議論をゆがめ、(原発を)再稼働するようなことがあってはならない」

北陸電力 松田光司社長「最速で審査が進んだ場合、2026年1月の再稼働に間に合うのではないか。ハードルは高いが、経営の効率化に盛り込むことで、料金上昇の抑制を図る効果が出るので、入れ込んだ」

また、利用者からは、値上げ幅を引き下げるなどの要望も出されていました。経済産業省は公聴会で出た意見を踏まえ、値上げを認可するかどうか審査することにしています。