ロシアがウクライナに侵攻してからまもなく1年です。日本に避難して学生生活を送る人のなかには、そのまま就職を目指している人も少なくありません。実際の“就職事情”をのぞいてみると、会社に入った“後”に何をするか決まる日本で一般的な「メンバーシップ型」への戸惑いが浮かび上がりました。一方、「就活」の厳しさは日本人学生と同じ。競争にもさらされます。建設コンサルタント会社に内定を得たウクライナ人学生は「日本で暮らすうちに仕事に対する考え方」が変わったと話します―。
◆祖国を離れたウクライナ人学生、就職は?

日本経済大学国際部・松崎進一准教授「1週間後にようやくインターンシップが東京で始まります。みんなどんな気持ちですか?」
ウクライナ人学生「緊張しています」
松崎准教授「緊張する?やっぱりね」

福岡県太宰府市にある日本経済大学で開かれたインターンシップの説明会です。大学にはウクライナから避難してきた約70人の学生が在籍しています。
「日本のグローバル企業で働ける体験を積めます。日本語で勝負してください。英語は使わないように」

ロシアによるウクライナ侵攻からまもなく1年。祖国を離れ、福岡で学ぶウクライナ人学生にとって卒業後の課題となるのが就職です。
スコロホドヴァリリヤさん「将来、ウクライナで言語学校を作りたいと思っています。私が日本に来た目的は日本語をしっかり習得することだったので、あと数年日本で働きたいとか住みたいと思っています」
エリザベータ・ペトロヴァさん(22)はウクライナの首都・キーウ出身です。日本経済大学で学びながらオンラインで現地の試験を受け、去年6月にキーウ国立言語大学を卒業しました。














