白羽の矢が立ったのは、静岡県内出身者でした。政府は日本銀行の次の総裁として、静岡県牧之原市出身の経済学者・植田和男氏(71)を起用する方針を固めました。植田氏の故郷からは、喜びの声が上がっています。
<植田和男氏>
「現在の日本銀行の政策は適切であると考えています。現状では、金融緩和の継続が必要。学者でずっと来ましたので、色々な判断は論理的にする。説明を分かりやすくすることが重要かと思います」
2月10日夜、多くの取材陣を前にこう答えたのは、経済学者で元・日本銀行審議委員の植田和男氏(71)です。黒田総裁の後任として、審議委員時代、「ゼロ金利政策」や「量的緩和政策」の導入を理論面で支えた植田氏に白羽の矢が立ちました。
植田氏は旧相良町、現在の牧之原市の出身。驚きの一報に地元も沸いています。
<牧之原市民>
「名前は聞いていたので(地元出身と知って)本当にびっくりしました。誇りです」
「びっくり。びっくりしかない。日本だけじゃなくて世界にも顔を出す人。がんばって仕事をしてもらいたい」
<牧之原市 杉本基久雄市長>
「本当に明るいニュースが飛び込んできて、市民のみなさんも本当に喜んでいる。牧之原市民として、市長として、たいへん誇りに思います」
元牧之原市長の西原茂樹さんは植田氏の遠い親戚にあたります。かつて、植田氏に講演会をお願いしたといいます。
<西原茂樹元牧之原市長>
「ひとつ返事で『いいですよ』って感じで。地元に貢献したい、という思いが伝わってきた。すごく温厚で、人に気を遣う。私たちにとってはやさしい親戚の兄」
<植田氏のおじ 植田六郎さん>
「これが和男です」
Q.和男さん、お若いですね。おいくつくらいのときですか?
「30ちょっと過ぎた頃じゃないかな」
牧之原に住むおじの植田六郎さん。植田氏とは6つ違い、幼いころからよく一緒に遊んだといいます。
<植田氏のおじ 植田六郎さん>
「小学校2、3年生の頃から、自分1人で(東京から)相良に遊びにきた。私たちには考えられないくらい頭脳明晰。ラジオで英会話を聞くとか、勉強熱心な子でしたね」
次期総裁に和男氏の名が挙がったことをニュースで知った六郎さんは…。
<植田氏のおじ 植田六郎さん>
「メールで『体だけは気をつけろ』ってすぐに送りました」
Q.植田氏から返事はありましたか?
「来ました。笑っちゃうような返事ですけどね、『ダメになったら相良に戻りますのでよろしく』って返事でした。もし総裁になったら、(経済をよくして)みんながよくやってくれた、となるようによろしくお願いしたい」
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