この週末に行われたカーリングの全国高校選手権に青森県内の4人が東北選抜として出場しました。今シーズン、日本選手権にも出場した期待の選手たちが高校日本一に挑みました。

※練習場に入る選手たち「ヤッホー、まだだれもきていないんだね」

2月6日。青森市のカーリング場に4人の女子高校生が集まってきました。ウエアに着替えて氷に立つ彼女たちは…

※チーム紹介「松山心優(まつやま・みゆ)です、相澤天(あいざわ・そら)です、永谷純奈です、鈴木凜ですJupiterです」

結成5年目のカーリングチーム「Jupiter」。全員が17歳、高校2年生のジュニアチームです。1月下旬に開幕した日本選手権に初出場。北京オリンピック銀メダルのロコ・ソラーレといったトップチームと同じ舞台に立ちました。

※フォース鈴木凜選手
「一般の大会に出たことで大人の人たちと戦ってメンタルが強くなったり自分たちの足りないところが学べた」

別々の高校に通う4人ですが、日本一への思いで一つのチームに。氷の外ではプレー中の鋭い眼差しとは一転、まぶしいくらいの笑顔を見せます。どんなチームなのか聞いてみると…試合前にやることは?

※相澤天選手
「試合をやる前にドラえもんの吹き替えのラジオ体操をやっています」

※松山心優
「(Q.モットーは?)モットー?モットーってなに?明るく楽しく笑顔でやることです」

※永谷純奈選手
「(Q.何をしているときが楽しい?)チームで普段から一緒にいるだけで楽しい。みんなけっこう食べるのが好きなのでよく行きます」

日本選手権の期間中でさえ宿舎で豆まきをするなど楽しいことが大好きな彼女たちが声にして掲げる目標。

Jupiter選手「今年の目標は高校選手権で優勝すること。とにかく楽しむ。一致団結してがんばりたい」

迎えた全国高校選手権。チームは予選を1位で通過して決勝に進出。北海道のチームとの決勝では第3エンドに2点を先制して流れを引き寄せます。第5エンドには、不利とされる先攻にも関わらずハウスにストーンをためると…

※鈴木凜選手
「自分たちも相手のストーンをテイクしてシューターを残せた。相手のラストのプレッシャーになって2点スチールできてよかった」

一気にリードを広げると最後まで反撃を許さず7対1で勝利。青森県勢女子として8年ぶりの頂点です。

※永谷純奈選手
「自分たちが8年ぶりに優勝できてすごくうれしい。一人一人がもっとレベルアップして、チームとしても向上して強くなっていければオリンピックに出場できるチームになることです」

目標としていた高校日本一。喜びも束の間、彼女たちの視線は早くもさらなる高みを見据えています。