ロシア政府系テレビの元職員で戦争反対を訴えた女性が、フランス・パリで亡命したことを表明し、抗議について「正しいことをした」などとと語りました。

記者
「ウクライナへの侵攻からまもなく1年。ロシア政府系テレビの元職員・オフシャンニコワさんがこれから記者会見に臨みます」

ロシア国営テレビ元職員 オフシャンニコワさん
「(ウクライナの)彼らは民主的な世界のために戦っています。ウクライナの勝利を願っています」

マリーナ・オフシャンニコワさんは去年3月、ロシア政府系テレビのニュース番組の生放送中に「戦争反対」のメッセージを掲げて抗議。4か月後には、クレムリンの近くで「プーチンは殺人者だ」などと訴えたことで起訴され、自宅軟禁中の去年10月、ロシアを出国していました。

10日、数か月ぶりに公の場に姿を現し、フランスに亡命したことを明らかにしました。

ロシア国営テレビ元職員 オフシャンニコワさん
「この状況の中で、私は正しいことをしたと思っています」

オフシャンニコワさんは、いまでも命の危険を感じるとしつつも、戦争反対の声を上げたことについては「正しいことをした」と話しました。