青森野辺地町にあるまかど温泉スキー場は、2022年8月の大雨で一部のリフトが倒壊し、今シーズンは休業を余儀なくされています。運営会社は復旧が難しいとする一方で、町は再開への道を模索しています。

※レポート 河村庸市キャスター
「去年8月の大雨被害で倒れたリフトの前には立ち入り禁止と書かれた看板が設置されています」

国設野辺地まかど温泉スキー場はリフトの支柱、2基が倒れるなどして今シーズンの営業を断念しました。運営する十和田観光電鉄は利用客が減少する中、再建には多額の費用がかかることなどを理由に復旧は厳しいと町に伝えました。これに対し、野村秀雄町長はこれまで多くの人に愛されてきた町のシンボルをなくすことはできないと再開を模索する立場です。


※野辺地町 野村秀雄町長
「スキー場開設以来はじめての大きい事故なので我々も町民も大変驚いている。冬期間のこの地域の観光の柱でもあった。学校教育の面と観光の面でとても重要なスキー場だと思っております」

町は復旧費用を負担し、指定管理者制度の導入などの案を提示し、今後、関係機関と協議することになります。こうした中、休業中のスキー場で練習に励む子どもたちもいます。
※野辺地クロスカントリースキークラブ 坂本賢司監督
「(クロスカントリーの)練習に来てナイターがついていないのはすごくさびしい。アルペン練習している子もいて、その子が地元の大会が開催できなくてちょっと残念だった」


スキー発祥の地として知られる野辺地町では、この文化の継承に強い気持ちで臨みたいと言います。
※野辺地町 野村秀雄町長
「どのような形態がいいのか、国のものなので買うのか借りるのか、その辺から一つずつクリアしていきながら、何とかして1年というわけにはいかないかもしれないが、再開に向けて強い気持ちであたっていきたい」

野辺地町では春以降、地盤調査などを行い、スキー場再開に向けた方策を模索する方針です。














