“マスクの着用”のあり方が変わります。岸田総理は10日、卒業式では「着用しないことを基本としたい」と表明し、3月13日から原則「屋内・屋外問わず個人の判断に委ねる」方針を決めました。

岸田総理は10日関係閣僚と会議し、マスク着用について、ルールを緩和する方針を確認し、「着脱については無理強いはしない」と語りました。そして先ほど開かれた政府対策本部で3月13日から原則、「屋内・屋外問わず個人の判断に委ねる」方針を決めました。新型コロナの感染が拡大して以降、3年間当たり前のように着用していたマスクを外しても良くなることに街の人たちは…。

※中学生「小学校の時にマスクをしたまま卒業式に出て、顔を見ないまま終わったので、マスクを外した方が思い出に残るからいいと思います」

※30代「マスクしてると、ちょっと苦しいと思うので早く外したい」

※20代「マスクはまだつけた方がいいと思うし、手放せなくなると思う。ワクチンも打って予防できてるとは完全に言えないし」

政府は、個人の判断の参考となるようにマスク着用に関する指針も示します。全員の着席が可能な新幹線や高速バスなどではマスクを外すことを容認する一方、通勤ラッシュの混雑した電車やバスでは着用を推奨する見通しです。

また、マスクの着用について「原則、屋内・屋外問わず個人の判断に委ねる」とした政府の方針について、青森県感染症対策コーディネーターの大西基喜(おおにし・もとき)医師は、参考にしながら議論することが重要との考えを示しました。

※県感染症対策コーディネーター大西基喜医師
「(政府の方針)基本的に妥当な方向にあると思いますし、参考にしながらマスクの議論をしていくのが良いと思う」

また、大西医師は、完全に個人の判断に任されるのは好ましくないとして、マスクの効果を明示する必要性を強調しました。

青森県が10日発表した新型コロナウイルスの感染者は保健所管内別では青森市52人、弘前管内46人、八戸市42人などです。県全体では183人で24日連続で前の週の同じ曜日を下回っています。死者の発表は4日ぶりにありませんでした。人口10万人あたりの1週間の新たな感染者は青森県が全国で最も少なくなっています。入院している感染者は105人、重症はおらず、中等症は18人、病床の使用率は、一般病床を含め20.6%、コロナ専用は18.2%です。