◆大きなショックを受ける在福のトルコ出身者

被害が拡大する中、福岡市に住むトルコ人はふるさとの変わり果てた様子に大きなショックを受けています。震源地と同じトルコ南部出身のエミンさんは今回の地震で家族や親戚などを失いました。

「家族でだいたい23人くらい死んだ。お姉さんと娘、息子と……。向かいの3つのマンションも倒壊した」

無事だった親戚も寒さが厳しい屋外での生活を強いられたり、今も安否が分かっていない人がいたりと、エミンさんの不安はつきません。

「(トルコの)ニュースを見る。月曜日からきょうまで、あまり眠れない。1日4時間も……。今は何も考えられない、ただ祈るだけですね」


◆各所に募金箱を緊急設置


そんな中、福岡でも支援の動きが広がっています。福岡県庁やパスポートセンターなど、10日は県内6か所にトルコとシリアの被災者を支援する募金箱が設置されました。受け付け期間は3月9日までとなっていて、集まった義援金は日本赤十字社を通して被災地の救援や復興支援に充てられるということです。

福岡県国際政策課 川越信一郎課長「現地での救援活動や復興支援に役立てられるので県民のみなさまのあたたかい支援をよろしくお願いします」

トルコ地震への募金箱は、福岡市でも市役所や区役所などに設置されているほか、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの大手コンビニ3社などでも募金を受け付けています。