■過去の東京の積雪ケースから予想できることは??

井上キャスター:
過去のケースを見ていきます。2018年1月には、東京の積雪は最大23cmを記録しています。東京都心で20cmを超える積雪は、なかなかないので、渋谷駅では、ダイヤが乱れ、入場規制がかかりました。通勤通学の時間帯とも重なったので、渋谷駅前のバス停に長蛇の列ができました。

2022年1月には、東京の積雪について朝の予報では1cmでしたが、昼前の予報で5cmに変化して、結局、東京の積雪は10cmでした。2月10日も昼頃から雪が降り出すという予想なので、このときに少し似ているケースかもしれません。

國本気象予報士:
2022年1月は、気温がかなり低くて、0℃に近い状態で雪が降ったので、サラサラの雪でしたが、10日の今回は、湿った雪となりそうです。

井上キャスター:
2022年1月のときには、首都高が車の横転など事故が多発し、通行止めになりました。首都高では最大14時間の立ち往生も発生しています。首都高関係者としても、早めに通行止めにすると、かなり物流に大きな影響を及ぼしてしまう。一方で、通行止めが少しでも遅くなると、今度は事故が多発して、批判を浴びるという難しい判断だったと思います。

2022年2月のケースでは、東京の積雪は2cmでした。今回のケースに近いと言われているものです。首都高では、1月の教訓を得て、一部区間で予防的通行止めの措置が取られました。植え込みが少し隠れるくらいの雪は降りましたが、全体的に大きな混乱はありませんでした

首都高の注意呼びかけ(2月10日に関して)
▼積雪の可能性が高い場合、予防的に通行止めの可能性あり

▼通行止めしない場合でも、入口封鎖することがある