雪に弱い東京、積もったらどうなるのか?過去の大雪の時に何が起きたのか?調べてみました。

■2月10日 都心で積雪のおそれ 國本気象予報士と天気図を分析

ホラン千秋キャスター:
2月10日の雪は一体どれほどのものになるのでしょうか?

國本未華気象予報士:
2月10日の雪がどれぐらい積もるかは、気温によって変わるので、そのあたりが非常に難しいところなのですが、都心でも、ちょっと雪が積もる可能性は出てきています。

2月9日、午後3時の雲の様子を見てみると、西から大きな雲の塊が迫っていて、これが各地に雨を降らせたり、雪を降らせる原因になっていきます。日本海北側に筋状の雲が、9日になって出てきたということは、日本海側に寒気があるということです。そこに雨雲がかかってくると、雪になる地域が出てきそうです。

天気図を見ると、積雪の原因は、前線上に発生する低気圧となって来ます。10日、午前9時の天気予想図では、一見、この低気圧は九州辺りにあって、関東から見ると遠いのですけれども、この低気圧の前面に広く雨雲、雪雲がかかってきそうで、特に関東内陸と、東北が大雪の地域となって行きそうです。

10日、朝はまだ雪が降っていないところが多い予想です。その後、段々と正午前ぐらいから雪の範囲が広がっていきそうです。この時点で東京も、おそらく雪になっているという予想です。午後以降の都心は、段々と湿った雪の降る時間が長そうで、夕方から夜には、南側から雪は雨に変わっていく見通しです。正午前後に雪がちょっと積もった地域に雨が降って、路面の状況はかなり悪くなりそうです。いずれにしても内陸は大雪となるので、20cm以上というような積雪が予想されます。

東京都心については、10日の朝は何も降っていないので、安心して出かけると、午後6時以降路面が滑りやすくなっている恐れがあります。一番、雪が積もりやすいタイミングは昼頃から夕方前ぐらいではないかと思います。

井上貴博キャスター:
東京の雪は、ゲリラ豪雨をピンポイントで予測するぐらい難しいと聞きますが、幅を持たせた上で、雪が降らないことも考えた方がいいのでしょうか?

國本気象予報士:
10日に雪が降る予想です。ただ、この降雪の時間帯がいつまでになるかというところにぶれがありそうで、それが積雪に影響します。都心に関しては、雪で植え込みが白くなったりということはあると思います。

井上キャスター:
最悪のケースでどのくらいの積雪になりそうですか?

國本気象予報士:
都心の積雪は最悪でも、5cmから、多くても8cmぐらいだと思います。

井上キャスター:
気象庁・国交省の緊急呼びかけ

▼関東甲信地方 あす朝から広範囲で降雪。都心を含む平地でも積雪の見込み

▼雨に変わる時間が遅くなると・・・ 平地も含め広範囲で警報級の大雪の可能性あり

▼東京23区の予想降雪量 10日(午前6時)~11日(午前6時)1~5cm程度