老朽化が問題となっている別府市の「楠銀天街」にある空き家について倒壊する可能性が高いとして、市が行政の権限で取り壊す代執行に着手しています。

行政代執行が始まったのは、別府市千代町の楠銀天街にある2階建ての空き家2棟です。市によりますと、この住宅兼店舗にはおよそ7年前まで住民がいました。その後、不動産の登記や戸籍を調べたものの所有者と相続人がいないまま放置されています。

2016年の熊本地震の際、この空き家から屋根や外壁が崩落。地元自治会などの相談を受けたことから行政代執行による解体に着手しました。

(近隣の住民)「みんなどうなるか心配してたので、良かったと思っている」「夜道が危険だったから今後、安心して歩ける」

こうした空き家が行政代執行で取り壊されるのは県内で今回が7例目です。楠銀天街の老朽化を巡っては今後の在り方を検討する委員会がアーケードの解体を望む報告書を市に提出しています。