香川県多度津町のビーツをPRしようと高校生がボルシチの缶詰を作りました。ウクライナやロシアで食べられるボルシチには平和の祈りも込められています。

皮を向くと赤紫色の身が出てくるビーツです。

多度津高校食品科学コースの生徒が実習で行うボルシチの缶詰作りに使います。ボルシチを作ったのは町内で作られているビーツの普及ともう一つ理由があります。

(生徒)「今ウクライナとロシアが戦争をしていて、その2国の郷土料理であるボルシチを作って、その2国の戦争についてみなさんに考えてもらいたいなと」

今回使われるビーツは10キロ皮をむくのも一苦労です。

(生徒)「やわらかいんで刃が入らなかったりして難しいです。あまり身を削らないように皮だけを削れるように」

これまでパンやシチューの缶詰といったビーツの加工品を作っていましたが、今回はボルシチの缶詰作りです。皮をむかれたビーツは1センチ角にカット。ニンジンをゆで、玉ねぎを炒めていきます。

「それぞれの具材を入れていきます。他の具材と混ざらんようにね」

ニンジンやジャガイモ、牛肉などを入れ、最後にビーツとスープを缶詰にいれます。できあがりはどうなんでしょうか。

(多度津高校 岡田智宏教諭)「試作品は結構おいしかったので気に入っていただけるんではないかと考えています。あわせて、今戦争やってますので、平和について考えていただける機会にしていただけたらなと」

高校では缶詰の一部を多度津町の産業課に持っていき、商品化してくれる企業を探すことにしています。