子どもの医療費に関し、岡山市は来年から小学生の通院費を無料にする方針を発表しました。入院費では高校までを無料化するとしていて、今回の拡充で県内全市町村の小学生が無料で医療を受けられるようになります。大森雅夫岡山市長が会見で明らかにしました。


子どもの医療費について小学生の通院費を1割負担から無料に、中学生を3割負担から1割負担に改正する方針を示しました。また入院費に関しては、無料となる対象を中学までから高校までに拡充します。

今回の助成拡充によって、小学生の医療費は、岡山県内全ての市町村で無料となります。

(大森雅夫岡山市長)「さまざまな面から子どもに対する投資、子育て関係の投資を重点的に行っていきたいと思います」

岡山市は、昨年4月から子ども医療費の拡充に向けて検討会を開いていて、予算を新たに10億円追加し、来年1月からの運用を開始したいとしています。
(スタジオ)

今回、岡山市が助成を拡充する方針を示したことで、来年以降、県内では全ての市町村で小学生の医療が無料となります。また高松市でも、中学生までの通院・入院の医療費は無料となっています。

岡山市の拡充が遅れた背景には、人口の多い自治体では、財源の確保が難しいという側面がありました。今回、政令市としては全国で4番目となる小学生の通院費無料化を目指している岡山市。国政でも子育て支援とその負担が注目を浴びるなか、来年1月からの運用を目指しています。