地方銀行最大手の横浜銀行は神奈川銀行に対して、TOB=株式公開買い付けを行い、完全子会社化を目指すと発表しました。これに神奈川銀行は賛同を表明しました。

横浜銀行 片岡達也頭取
「5年後、10年後の先を見据えた経営を行っていく中で、両行の業績が非常に堅調であるこのタイミングで、将来に向けて先手を打っていくことで、段階的に統合効果を出していくのが最善だと考えた」

神奈川銀行 近藤和明頭取
「長期間、関係を強化してきた横浜銀行との経営統合によるシナジーを追求することで、(経営課題の)一定の解決をできると考えた」

両頭取は、▼大口顧客との取引に強みを持つ横浜銀行と、▼小規模顧客層に強みを持つ神奈川銀行が経営統合することで、営業基盤を強化できると期待感を示しました。

完全子会社化が実現した場合には、神奈川県内の地方銀行が1つのグループに集約されることになります。

低金利が長引き、金融機関の経営環境が厳しくなる中で、地方銀行同士の再編の動きが相次いでいます。