広島市西区で去年12月に発生した強盗殺人未遂事件で、警察は4人を逮捕しました。3日午後9時から広島県警が会見を開きました。

強盗殺人未遂などの疑いで逮捕されたのは、いずれも職業不詳の
▼埼玉県朝霞市 栗原翔(くりはら・しょう)容疑者(27)、
▼住居不詳 加藤臣吾(かとう・しんご)容疑者(24)、
▼埼玉県越谷市 宇佐美巴悠(うさみ・ともちか)容疑者(21)、
▼神奈川県海老名市 18歳の男
の4人です。
警察によりますと、4人は、ほかの4人と共謀して、広島市西区の時計・貴金属店の店舗兼住宅に侵入し、去年12月21日午後7時半から7時55分ごろまでの間に、ここに住む女性(75)に体当たりをして押し倒すなどの暴行、男性(81)に顔面を殴打するなどの暴行を加えたほか、男性(49)に対し、殺意をもって頭を殴るなどの暴行を加え、急性硬膜下血腫の傷害を負わせ、現金250万円・腕時計など90点(時価計2167万5365円相当)を奪った疑いがもたれています。
男性(49)はじゃっかんの改善はあるものの、今も意識不明だということです。
4人の認否については、今後の捜査に支障があるとして明らかにしていません。
警察は、男らが犯行に複数台のレンタカーを使用したとみています。また、被害品の一部は県外の買取業者で発見しているということです。
関東などで相次いでいる強盗などの事件との関連について会見では、「関係のある都府県の警察と情報を共有しているが、今後の捜査に支障があるため、コメント控える」と述べるにとどまりました。
警察は、防犯カメラの精査などから、実行犯を8人と特定したとしていて、残りの容疑者の検挙など、事件の全容解明を急ぎたいとしています。
警察庁は、広島を含み、全国で相次いでいる強盗・窃盗事件などが一連のものと疑われると明らかにしていました。
一連の事件と疑われると判断した理由について警察庁は、▼複数人による犯行、▼指示を受けて押し入っているなど手口が似ていることなどを挙げています。