岩手県二戸市の天台寺から発見された中世の紙本墨書、「天台寺本堂再興勧進帳」が新たに県の文化財として指定されることになりました。3日の県文化財保護審議会で答申されました。

 天台寺本堂再興勧進帳は、1577年に榮澄という真言僧が記したもので、天台寺本堂の修理の寄付を募る際に天台寺の由緒や仏像の由来などを記して修理の必要性を訴えたとされています。
 勧進帳は縦27センチ、横3メートルの大きさで天台寺本堂と仁王門の保存修理の際に発見され、中世後期における寺の由緒を伝える資料として価値が高いとされています。
 今後県教育委員会議の議決を経て県の有形文化財に指定される見込みです。