九州電力が子会社の端末を使って、競合する新電力の顧客情報を不正に閲覧していた問題です。調査の結果、約1万4000件の不正な閲覧が確認されたと公表しました。


◆ライバルの新電力の顧客情報

九州電力「大変重く受け止め、皆様には深くお詫びを申し上げます。申し訳ございません」


この問題は、九州電力の従業員や業務委託先の従業員が、子会社である九州電力送配電が管理する端末を利用し、競合先である新電力の顧客情報を不正に閲覧していたものです。


◆1万3960契約を「閲覧」

九州電力と九州電力送配電がまとめた調査結果によると九電の社員や業務委託先の従業員が、379台の端末で1万3960の契約について不正に顧客情報を閲覧していました。新規の顧客獲得に利用していたケースは確認されなかったということです。

◆カルテルで巨額課徴金を命じられたばかり

九州電力は、去年12月にほかの大手電力と互いのエリアで営業しないよう「カルテル」を結んでいたとして、公正取引委員会から約27億円の課徴金を命じられたばかりです。九州電力グループは、コンプライアンス委員会による徹底的な原因究明を実施するなどして再発を防止するとしています。