回転寿司チェーンの店内で迷惑行為を撮影した動画がSNS上に掲載され、大きな問題になるケースが全国で相次いでいます。客の言わば「性善説」で成り立つ店も多く、山陰の回転寿司店も、怒りをあらわにしています。

回転寿司チェーン・「スシロー」の店内で、客が卓上の醤油の注ぎ口を舐めたり、レーン上の寿司を舐めた指で触ったりする動画がSNSで拡散された問題。

スシローの運営会社によりますと、迷惑行為を行った当事者と保護者から謝罪を受けたということですが、警察に提出した被害届は取り下げず、引き続き刑事、民事の両面で対処する方針です。


こうした迷惑行為に、山陰の回転寿司店も怒りをあらわにしています。

すし博多 永瀬豊 代表

「唾を付けたりした商品を、さぁどうぞと誰が食べられるんでしょうか。コロナの影響でマスクを着けている中で、堂々とああいうことが出来るなんてもってのほか。最低だと思いますね」

島根県松江市の回転寿司店「すし博多」。しかし3日に取材に訪れると、レーンには寿司が一皿も回っていません。

Q迷惑動画の影響ですか?

「そういうことですね」


この店では、今回の迷惑動画問題が起きてからすぐ、寿司をレーンに流すのをやめ、各テーブルにあるタブレットで個別注文を受ける対策をとりました。その分、提供時間の遅れや売り上げにも大きく影響するといいます。

すし博多 永瀬豊 代表

「美味しそうと思って飛びついて食べるのが回転寿司ですので、レーンに流さないというのは非常に…。当分はレーンに寿司を流さないようにしてやろうかと思っています」

この店では、これまでに迷惑行為でのトラブルはないということですが、監視カメラや従業員の見回り体制を強化しながら、客をもてなしていきたいと話します。


すし博多 永瀬豊 代表

「情けないとしか言いようがないです。コロナで苦しんで、またこういうことかと…二重続きです」

このまま寿司は、回せなくなってしまうのでしょうか。