物価高が続く中、価格が一定で変わらない100円ショップが、消費者の人気を集めていますが、価格はやや上がるものの、より付加価値の高いものも出てきています。福岡市の博多バスターミナルにある100円ショップに、4日から新しいブランドがお目見えします。
◆福岡初出店の「Standard Products」
JR博多駅に隣接する博多バスターミナルの5階フロアが、4日から変わります。新たに登場するのは、福岡市に初めて出店する「Standard Products(スタンダードプロダクツ)」。100円ショップ最大手の「ダイソー」を展開する大創産業が2年前に立ち上げた新しいブランドです。
RKB本田奈也花「今治産のタオルが、500円なんですね。安いですよね。どうしてこんな安いんですか?」
原田優花店長「安さの秘けつは、大創産業が大きな会社でスケールメリットがあることと、日本のメーカーとも強力な信頼関係があるから、安い値段で提供できています」
RKB本田奈也花「こちら、熊野筆を1000円で買うことができるんです。しっかり柔らかな毛先で、これだったら肌のダメージも少なそうです」
原田優花店長「ダイソーの本社が広島県にありますので、広島の名産品である熊野筆を取り扱っています。はい、人気があります」
このほかにも、鉛筆や包丁、カトラリーなど、国内各地の職人が手がけた質の高い商品を数多く取り揃え、低価格で販売します。また、環境への負荷が少ない洗濯洗剤など、SDGsを目指した商品も増やしていく方針です。
◆コンセプトは「シンプルで質の高い商品を長く使って」
RKB本田奈也花「国内産の物が多い印象だったんですが、どうして?」
原田優花店長「地方の老舗のお店やメーカーの後継者不足に焦点を置きまして、地方ならではの技法を用いた商品や特産の物を使った商品を取り入れようと、幅広い国産の商品を取り扱っています」
圧倒的な品数の商品を揃えて100円で販売する「ダイソー」に対し、「スタンダードプロダクツ」はシンプルで質の高い商品を長く使ってもらおうというコンセプト。同じ日用品でも、ほかのブランドとはひと味違う商品を揃えています。
RKB本田奈也花「こちらのマスク、耳にかける部分が細いんですね。痛そうですけど、付けてみます。あれ? 全然痛くないですね。全然違和感ないですし、付けていても苦じゃないマスクですね」
体温に反応してひもが柔らかく変化するため、細くても耳が痛くなりにくいそうです。
◆別ブランド「THREEPPY」では「大人かわいい雑貨」を
一方、「ダイソー」や「スタンダードプロダクツ」と並ぶもう1つのブランド、「THREEPPY(スリーピー)」も4日からリニューアルします。
RKB本田奈也花「こちらのショップでは、若い女性をターゲットにしたパステルカラーや可愛らしいデザインのものなどを取りそろえています」
「スリーピー」は「大人かわいい雑貨」をテーマに、アクセサリーやファッションなど約2000点を揃えています。1番人気はこちらのアイデアグッズです。
RKB本田奈也花「ふしぎな形をしていますが、これは何ですか?」
白石友梨香店長「こちらはおにぎりメーカーです。6つの穴にご飯をギュッと入れてもらって押してもらうと、簡単にきれいな作れる優れた商品です」
◆3ブランド同時展開は西日本初
約3000平方メートルのフロアに並ぶ3つのブランドの商品は計約7万点と、九州ではナンバーワン。これまでより幅広い世代や目的の顧客層を取り込むとともに、駅やバスセンターを利用する九州各地や海外の人たちの集客も見込んでいます。
大創産業広報課 上原良子係長「元々ご愛用いただいている方だけでなく、海外の方、九州のエリア、いろいろな地域の方にお越しいただきたいです」
大創産業が同じ商業施設に3つのブランドを揃えた旗艦店は、2022年春に東京・銀座に初めて出店して以来今回が4店舗目で、西日本では初めてです。原材料費や燃料費などが高騰する中、こうした出店方式は、コストを削減し、価格を維持するうえでもメリットがあるといいます。
大創産業広報課 上原良子係長「物流は、ダイソーと一緒にすることでコストカット。絶対的な商品数がありますのでパッケージの積載効率をコストカットすることで、価格に反映しています」
物価高の中で強い味方になっている100円ショップが、安さだけではない新しい価値を発信します。
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