小中学校などでの卒業式のマスク着用について、政府は、遅くとも来月上旬までに「マスクを外しても良いか」などの方針を示すことにしています。

政府は、3月上旬より前に社会全体でのマスク着用に関する見直しの時期や、具体的な指針を示す方向で調整しています。

ただ、卒業式シーズンが迫っていることから、これに先立ち“特例”という形で式でのマスク着用のあり方について方針を打ち出せないか、文部科学省を中心に検討が進められているということです。

卒業式はほとんど会話がなく、換気の良い体育館などで行われることが多いことから「マスクを着けることを推奨しない」案などが取りざたされています。政府関係者も「友達の顔も見られない環境の中で、卒業式くらいはマスクを外してあげたいというのは教育行政の現場としては当然」と語るなど、“特例”扱いに理解を示しています。

このほか、先月27日からイベント開催に関する規制が緩和されたことから、卒業式や入学式での参加人数を抑える取り組みはやめるように呼びかけることも検討されています。