今後、海外の旅行客からの注目を集めるかも知れません。歴史ある街並みを堪能できる倉敷美観地区に、町家を改装した宿泊施設がオープンしました。

(有限会社くま 辻信行 社長)
「町家のライフスタイルをそのまま、ここで体感できるような地域の客間として、大いに楽しんで活用してもらえたらなと」

倉敷美観地区にオープンした宿泊施設「土屋邸」です。町家を改装したカフェの運営などを行う会社が、江戸時代からの住居でかつて医院としても使われていた建物を改装し、去年(2022年)12月にオープンしました。敷地には母屋2棟と蔵が1つあり、一日3組が一棟貸しで利用できます。建物の窓からは、美観地区の街並みを堪能することもできます。

(有限会社くま 辻信行 社長)
「暮らしながら町を楽しんでいたわけなんで、その目線というか、そういうものを求めて全国から世界からこの町にやって来ていただけるんじゃないかなと」

土屋邸は、住人のいない建物と土地を所有者から借り、宿泊施設として整備されました。所有者は、経済的な負担なしで、歴史ある建物を残すことができるという訳です。手がけた会社では、今後も同じような町家の活用に取り組むとともに、G7・労働雇用大臣会合の開催で世界的に注目される可能性のある倉敷への観光客誘致にも期待を寄せています。

(有限会社くま 辻信行 社長)
「G7をきっかけとして『倉敷を知っている』『行ったことある』という人たちが、こういうふうに変わっていったんだとプライベートで家族や友人を連れて、『また来たい』というふうに感じていただけるようなチャンス、きっかけになるんじゃないかなと」

土屋邸ではあす(4日)、宿泊客以外にも町家を楽しんでもらえるようにと、地元の素材を使ったスイーツなどを楽しめるカフェをオープンするということです。