岡山大学病院で2014年度の決算について3億円の経費を付け替える不適切な会計処理が行われていたことが明らかになりました。

岡山大学がホームページ上で発表したものです。それによりますと2014年度の決算で、診療部門で使用した経費3億円分を、企業から依頼された治験部門の経費として処理した不適切な会計処理が行われていたということです。

おととし(2021年)3月に「大学病院に粉飾決算がある」との匿名の告発があり、大学が調査を行ったところ今回の不正が認められたものです。監査担当者は「国立大学法人会計基準」の違反にあたると結論付け、昨年6月に報告しています。
岡山大学では今回の不適切な会計処理に関わった職員の処分を行ったとしていますが、詳しい処分内容については明らかにしていません。

不適切会計の原因について岡山大学では治験などの研究で余った経費の取り扱いについて、学内で明確なルールが定められていなかったとした上で、今後はルールの明確化を行うなど再発防止に努めたいとしています。岡山大学病院を巡っては先月(1月)、新型コロナ病床を確保する医療機関に支払われる国の補助金についても、約19億円を過大受給していたことが判明しています。