3日の節分を前に、福島県葛尾村の学校給食に「恵方巻」が出されました。

その具材として使われたのは、村内で養殖された「エビ」です。

葛尾村で養殖された「バナメイエビ」。
あっさりとして甘みが強いのが特徴で、このエビが、葛尾小中学校の給食で出されました。

子どもたちが海苔に巻いて恵方巻にしてほおばります。

小学5年生「とてもおいしかったです。葛尾村でエビがとれるようになるというのはすごくうれしいことだなと思います」

葛尾村では、村内の企業が、去年春に陸上のバナメイエビの養殖事業をスタート。去年12月には試験養殖に成功しました。

水津邦治アナウンサー「こちらの養殖場では5万匹のエビが育っていますが、バナメイエビはもともと暖かいところに住んでいるため室温は22度です。」

新鮮なエビ。そのお味は・・。

水津アナ「生でいただきます!ぷりぷりです!甘くておいしいです」

こうした村内産のエビを子どもたちに味わってもらい、ふるさとに対する誇りを持ってもらおうと、村では、エビを学校給食に取り入れることにしました。

葛尾村復興推進室・岩谷一登さん「葛尾でこういうものも作っているんだよとか社会勉強の一環として食べていただきたいなと思っています。最終的に市場に出してふるさと納税の返礼品とかにも活用していきたいなと思っています」

原発事故で避難を余儀なくされた葛尾村。

今後は、バナメイエビを特産品として売り出し、若者の帰還や移住の意欲を高め、活気ある村の発展につなげていきたいとしています。