岡山市東区の西大寺観音院で今月(2月)18日に行われる西大寺会陽を前に、宝木の原木を受け取る伝統の儀式「宝木取り」がきのう(17日)深夜からきょう未明にかけて行われました。

本堂の大床で祈祷を受けた9人の使者が午前0時、西大寺観音院の仁王門から出発しました。

昔ながらの菅笠、手甲脚半、草履履きの使者は提灯のあかりを便りに約4キロ離れた無量寿院を目指し無言で歩きます。

一行は約40分かけて無量寿院に到着し住職に挟箱(はさみばこ)を渡すと祈祷を受け、その後2本の原木を納めてもらうと再び無言で歩いて西大寺観音院に届けました。

今年の西大寺会陽は、宝木の争奪戦は見送るものの、裸の男たちが境内を練り歩く地押しなどが3年ぶりに観客を入れて2月18日に行われます。