インバウンド需要の回復を見据えた動きです。福岡市で1日、ヴィーガンやベジタリアン向けメニューの試食会が開かれました。
◆25店舗で「ヴィーガン」対応メニュー

豚肉を使わず大豆を粗く砕いて作られたみそおにぎりに、鰹ではなく昆布でだしをとったトマトとあおさの味噌汁。肉や魚を食べない「ベジタリアン」、さらに卵や乳製品なども口にしない「ヴィーガン」にも対応したメニューです。
福岡市が支援した25店舗で「ヴィーガン」対応のメニューが完成し、1日に一部の店舗で試食会が開かれました。

福岡市クルーズ課 森住晴佳係長「今年7月に世界水泳が福岡で開催されます。そのあとインバウンドも戻ってきて、ヴィーガンの方とか食の多様性を持ってらっしゃる方もいるので、福岡の食をおいしく楽しんでいただきたいと思っておりまして」
◆和食店の「ヴィーガン」料理は
和食店で開かれた試食会には「ヴィーガン」の人やホテル関係者などが参加。使用された食材などについて説明を受けながら、料理を楽しんでいました。

参加者「少しずつ食べ歩かれるのが海外の方はお好きだから、日本食体験というかたちでいいと思います」

一汁一菜 みその葉 北川みどり店主「メリハリをつけるときに使える食材が決まってくるので難しいですね。日本独特の食文化をみんなが楽しんで、心のつながりができたら」
◆卵不使用の“マヨネーズ風”調味料
次の試食会場は、東区のパン販売店です。

リールジャム 田中裕昭オーナーシェフ「サンドに使ったチーズが、オーツ麦のミルクからつくったチーズです」

米粉を使ったこだわりのパンに、大豆ミートを使ったパテや植物由来のチーズなどを挟んだバーガーとサンドイッチ。マヨネーズは使わず、卵不使用のマヨネーズ風調味料を使用しています。

参加者「おいしいです。普段ヴィーガンの食べ物食べてなくてもアプローチしやすいんじゃないかな」「どこに入ってもメニューがあればありがたい」
福岡市は今後、「ヴィーガン」メニューを開発した25の店舗情報を盛り込んだマップの作成や、SNSでの発信などに取り組むことにしています。















