熱中症死亡事故で高校生の長男を亡くした両親が大分県別府市で講演し、大切な人を守るためになにができるのか考えてほしいと訴えました。
工藤剣太さん(当時17)は2009年8月に竹田高校で剣道部の練習中に熱中症を発症し、死亡しました。この事故を巡っては暴行を繰り返していた元顧問に重過失があったとして求償権を認める異例の判決が出ています。
31日は別府市で講演した剣太さんの両親。息子を失ってから裁判を終えるまでの辛い胸の内を吐露し、大切な人を守るためになにができるのか、みんなで考えてほしいと訴えました。

(参加者)「辛いわな無念でしょうがないですね」「ちっちゃなことからでもやれることをみんなで力をあわせてやれたら」
剣太さんの裁判を巡っては大分地裁が永久保存すべき裁判記録を廃棄していたことが判明し、両親が原因の解明や記録の復元を求めています。