■バレーボール Vリーグ男子 ジェイテクトSTINGS 3-1 東レアローズ(25-21、22-25、25-15、25-20)(29日、愛知・ウィングアリーナ刈谷)

23歳の決意はシンプルに一言、「勝」

30日に23歳の誕生日を迎えた西田有志(ジェイテクト)が、大勢のファンの前で行われたホームでの22歳ラストマッチを勝利で飾った。

西田の代名詞と言えば海外選手にも引けを取らないパワフルなスパイクとサーブ。しかしこの日は、試合後に本人も反省を述べていたように、攻撃面では13得点と“らしさ”を欠いた。
それでもブロックは両チーム最多タイの4本と、守備でチームの勝利に貢献。「ブロックも段々と調子が上がってきた。海外選手相手にも高さで負けていない自信もある」と幅の広さを見せつけた。

試合後、色紙に記した23歳の決意は、シンプルに「勝」の一文字。「今年はパリ五輪予選やネーションズリーグもあるし、勝つことが何よりも大事。勝つことだけにこだわって自分のレベルも上げていきたい」と力強く話した。

妻・古賀紗理那と挑む勝負の年

西田は昨年12月31日、女子日本代表キャプテンの古賀紗理那(26、NEC)との結婚を発表。日の丸を背負うエース同士のビッグカップルが誕生した。

昔から「結婚するなら同じ生業の人」と決めていた西田。古賀に惹かれ、1年近くアプローチして交際に発展。約1年半の交際期間を経て、結婚に至った。「バレーボールを貪欲にやっている姿も好きだし、女性としてもすごくしっかりしてる」と古賀の魅力を話す。

結婚を機にバレーボールに対する心境の変化も生まれた。
「一人だけの体じゃないし、一人だけの人生じゃなくなり、無理し続ける事が無くなった」と話すように、これまで体を酷使し、がむしゃらにやっていたバレーを上手くセーブ出来ている事が自身にとってプラスになっていると言う。

「痛くても無理にやっていたのが前までの自分。(古賀は)いいブレーキ役であり相談役として近くにいてくれる。一緒のバレーボーラーだからこそ分かり合えるし、二人でいれば乗り越えられる事もたくさんある」

新婚として迎える新たな1年。「2人で支え合っていいパフォーマンスを出し続けられるように頑張りたい。(古賀も)ストイックにやっているので、自分もそこに負けないようにストイックに頑張る。お互い高め合いたい」と夫婦での飛躍を誓う。