全国で相次ぐ強盗事件に関連しているとされる、山口県岩国市の強盗未遂事件で、渡邉翼被告(26)が27日取材に応じ、実行犯と組織とのつながりを語りました。事件に関与した他のメンバーが、別の強盗事件について話していたことを明かしました。

Twitterで見つけた「日当100万円以上」の仕事

渡邉被告は山口刑務所でテレビ山口の記者と面会し、事件のいきさつを詳細に話しました。これによると渡邉被告はギャンブルや友人関係のトラブルなどで最大260万円の借金を抱え、Twitterで仕事を探していました。その中で仕事内容の記載がない「日当100万円以上」との記載にひかれます。Twitter上で仕事内容を聞きましたが教えてもらえず、しだいに匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」でやりとりするように誘導されました。2~3人を経て最終的に「キム」と呼ばれる指示役とやりとりするようになり、顔や免許証の画像も送りました。やりとりの回数は電話も含めて30回はありましたが、キムの文体や口調は丁寧と感じたそうです。

その後、キムから広島まで行くよう指示され、新幹線に乗る前に「タタキ」(隠語で強盗のこと)の仕事だと明かされ「引き返せないと思い、犯行に及んだ」としました。この事件で逮捕された5人のうち、葛岡隆憲容疑者、石栗一樹容疑者、北条マクサンドリ容疑者の3人は、東京・稲城市の強盗傷害事件にも関わったとして逮捕されています。