7月、北海道奈井江町で「ウルフドッグ」と呼ばれる大型犬が2年連続で人を襲った事件。
大けがをした女性が、HBCの取材に応じ、再発を防いでほしいとの願いを語りました。
住宅街の公園をうろつく、大きな白い犬。オオカミと犬の交配によって生まれた「ウルフドッグ」です。
7月8日の未明、奈井江町の住宅からこの犬が逃げ出し、92歳の女性を襲いました。
2か月近く入院する大けがをした大西愛子さんです。
右脚には犬に引きずられた時の大きな傷跡が。当時の状況をHBCの取材に明かしました。
大西愛子さん(92)
「そこへ行こうと思ったら、家の横からバーっと来て、私にぶつかって、私が転んだの」
ウルフドッグは体重24キロ。
飛びかかられた大西さんは思わず、転倒しました。
大西愛子さん
「こうやって痛い痛い!って倒れていて、何回かまれたかはわかりません」
「近くの人が走ってきて救急車を呼んでくれた」
警察はウルフドッグを逃走させ、大西さんに大けがをさせた重過失傷害の疑いで飼い主の岡崎元子容疑者を9月、逮捕しました。
馬場佑里香記者
「犬4頭が飼育されているのは、国道に面した、車どおりの多い住宅街です。犬の身体は大きく、力が強そうな印象を受けます」
警察によりますと、事件当日、ウルフドッグは岡崎容疑者の自宅の中にあるおりに入っていたものの、鍵はかかっていない状態で、玄関も開いていたとみられています。
家を抜け出した犬は、およそ1キロ離れた住宅街で大西さんを襲いました。
この犬が逃げたのは今回が初めてではありません。
近所の人
「逃げているのは見てますし、実際に家の周り走り回っているのも見ているので。でも大きいから私たちには捕まえられない」
この犬は去年1月にも逃走し、新聞配達をしていた女性にかみついて大けがをさせていました。
こちらは、去年6月の岡崎容疑者の自宅です。
当時は、フェンスもなかったことがわかります。
近所の人
「以前はただ鎖でつながれていて、家の前をうろうろしている感じ」
岡崎容疑者は町に対し、犬のおりやフェンスを設置するなどの改善策を示していたものの結局、フェンスは設置されず、去年7月にも、3匹が脱走。ことし7月、大西さんが重傷を負わされた後、ようやくフェンスができました。
大西愛子さん(92)
「謝罪とかはいりません。もう治ったしね。ただ私みたいな人が出ないように、飼い主さんに注意していただきたい」

奈井江町の条例には人や家畜に害を加えた犬の飼い主に対し、「町長が殺処分、または矯正、危害防止の措置を命じることができる」と定められています。
町は何度も岡崎容疑者にフェンス設置を促していたものの、被害を防ぐことはできませんでした。
町は取材に対し、「被害者や警察への対応などがあり、後手に回ってしまったと反省している。再発防止に向けて飼い主と一緒に考えていければ」とコメントしています。














