黄色いヒガンバナは?

──では、黄色いヒガンバナの正体は何なのでしょう。ヒガンバナの色違い?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「黄色い花を咲かせる代表的な種類の名前は「鍾馗水仙(ショウキズイセン)」です。
ヒガンバナと同じヒガンバナ属の仲間ですが、赤いヒガンバナとは別の種類です。
ヒガンバナより少し大きく、鮮やかな黄色の花を咲かせます。

そして面白いことに、ショウキズイセンも日本を原産地とする植物ではありません。
植物分類データでは、ショウキズイセン(学名Lycoris aurea)の自然分布は、中国中南部からインドシナ方面とされています。

つまり、赤いヒガンバナも黄色いショウキズイセンも、日本の外からやってきた可能性があるヒガンバナの仲間というわけです。

ただし、日本で見られる黄色いヒガンバナがすべて野生のショウキズイセン……でもありません。

園芸目的で植えられたものもありますし、ヒガンバナ属には交雑によって生まれた種類もたくさんあります」